スジアラの刺身。沖縄地方ではアカジンなどとも呼ばれる。その名の通り、沖縄では赤色に染まり、小笠原では、黒一緒に、青い斑点がある。スジアラは鍋が良いと聞くが、刺身もアカバと同列か、それ以上にうまい。アカバにはない歯ごたえがある。コリコリ、シコシコと心地よい音を立てて、喰う者を楽しませる。甘みがあり、昆布〆にしなくとも、十分にうまい。喰い方として、米の上に大葉を挟んで、アゴダシで味付けしたとろろを乗せ、その上にスジアラの刺身を乗せ、わさびをうずたかく乗せてみた。それを米から支えて、とろろごと口にかきこむ。その塊を頬張り、口の中における溶け具合たるや、実に妖艶かつ誠に雅な味となり、更には、品位を保っているものだから、喰う方としては気が気ではない。
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