2012年10月10日水曜日

イシガキダイの鯛茶漬け 京ダシ風 梅肉添え



イシガキダイの鯛茶漬け。切り身を放射状に並べ、大葉の千切り、うめぼしひとつまみ、わさびを少量乗せる。京風のだしお玉1杯かけ、熱湯をお玉3杯ほどかける。熱湯でなければいけない。熱湯をかけたときに、鯛の切り身がほんのりと白くいろずき、薄く茹でられたその身に味を閉じ込めなければ具合が良くない。白く露わになったあられもないその姿を前にやることと言えばただひとつ、喰らうことだ。これを喰う者は、その貴婦人のごとく品が良い、かつ艶めかしい味に驚くだろう。ちなみに京都のとある懐石料亭の老舗ではこれが一杯8000円として売られている。繁盛しているから、価格相応と客は思っているのだらう。貴婦人でありながら、妖艶さも併せ持つ、はんなり色白京都美人とはまさにこのこと。祇園界隈で夜遊びした京の旦那衆が、朝帰りの芸者さんと連れだち、主人を起こして「何か食べさせて」と言ったのが、鯛茶漬けの始まりだとか。

にほんブログ村 アウトドアブログ スピアフィッシング・魚突きへ にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿